能・狂言、セミナーやワークショップなどのブログです。
「能ワークショップ」2回目の稽古
8月31日(土)午後2時より、和歌山市民会館4階和室にて、今年2日目の「能ワークショップ」を開催しました。 

能ワーク2013受付

今年は、遠く岐阜県の大垣市から参加される方もいて、一同驚かされました。

今日の出席者は、21名。

今回も、元気な小林先生の御指導で進みます。

能ワーク2013

まず、大人の方の謡「鶴亀」の一節「月宮殿〜」を先生に続いて朗吟。

能ワーク2013

子どもたち12名で、謡曲「小袖曽我」の稽古。

何年も続けている子どもたちは、お腹から大きな声が出ています。

能ワーク2013

経験者の子どもたちに負けないように、大人の初心者の方々は、別室で、経験者から教わります。

能ワーク2013

子どもたちは、順番に仕舞の稽古をします。

交代すると終わった子どもは、すぐに別室でまた稽古します。

大人の方は、2名ずつ、仕舞「老松」を稽古します。

まだ扇の開き方も頼りない方々が、本番までには、しっかりと舞えるようになります。


嬉しいことに参加者が多くなりましたが、演目も多くなり、必然的に稽古時間も延びます。

4時までの予定ですが、終ったのは5時前でした。

家で稽古をしたいと、扇を持ち帰りたいとの申し出も多く、皆さん練習熱心です。

次の稽古は、9月8日(日)です。
【2013.08.31 Saturday 23:00】 author : 和歌の浦万葉薪能の会
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「能ワークショップ」2回めの練習日
8月31日(土)午後2時より、和歌山市民会館4階和室にて、2回目の「能ワークショップ」を開催します。

1回目から、約1ヶ月間隔が空いていますが、皆さん練習してきてくれると思っています。

これからは、1〜2週間に一度ずつ5回の稽古を重ね、本番に臨みます。

能ワーク2013

今年は、昨年より参加される方が多く、演目も多くなるため、演技時間も考えなければなりません。

能ワークショップ2013

すべて、小林先生にお任せしていますが、お手伝いできるところは、していかなければなりませんね。



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【2013.08.27 Tuesday 23:30】 author : 和歌の浦万葉薪能の会
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第4回セミナー「万葉びとと和歌の浦」
8月25日午後2時より、和歌山県立図書館2階講義室にて、和歌の浦万葉薪能の会の2013年度第4回セミナー『万葉びとと和歌の浦』を開催しました。 

近畿大学の村瀬憲夫名誉教授を講師にお迎えしました。

この15年間で、5回目のセミナーです。

第4回セミナー 村瀬憲夫先生

参加者は、30名ほど。

熱心にメモを取りながら、先生のお話に耳を傾けていました。

まず、昨日まで、沖縄の大学で万葉集の講義をされた1週間の様子のお話です。

山上憶良の貧窮問答歌を題材に講義されたようですが、もともと万葉集は、風土に根ざした歌。

風景や気候が違う沖縄では、理解しにくいかもしれませんとのお話でした。

第4回セミナー 村瀬憲夫先生

万葉の歌の良さは、現実の風景や気候がリアルに描かれていること。

今回は、ホワイトボードを使いながら、あまり有名でない歌を丁寧に読み解いていきます。

第4回セミナー 村瀬憲夫先生

1300年前の万葉びとの心が、蘇ってくるように読み解いていきます。

2時間の講義が、あっという間に過ぎていきました。






【2013.08.25 Sunday 22:00】 author : 和歌の浦万葉薪能の会
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万葉びとと和歌の浦
8月25日(日)午後2時より、和歌山県立図書館2階で、当会の第4回セミナー『万葉びとと和歌の浦』 を開催します。

セミナーチラシ

講師をお願いしている、近畿大学名誉教授 村瀬憲夫先生より、そのセミナーについての文章を寄せていただいています。


『万葉びとと和歌の浦』            村瀬 憲夫

 和歌の浦は、関係各位の絶大なるご尽力の結果、平成20年(2008)6月に「県指定文化財名勝・史跡」として指定され、さらには平成22年(2010)8月には「国指定記念物(名勝)和歌の浦」として指定されました。
 神亀元年(724)10月に、和歌の浦を訪れた聖武天皇は、この地の風光を愛でて「守戸を置きて荒穢せしむること勿かるべし、春秋の二時に、官人を差し遣わして、玉津島の神、明光浦の霊を奠祭せしめよ」という詔を出されました。聖武天皇のこの願いは、この地が名勝に指定されたことをもって、現代にもしっかりと継承されることになりました。
 この名勝和歌の浦の、風景と心と歴史を、私たちはしっかりと受け止め、地域の活性化に活かし、そして次代を背負う若者に手渡していかなければなりません。
 そのためには、この地の風景と歴史の現場を、あらためて見据え、この地で詠まれた歌一首一首をていねいに読み返してみること、すなわち原点に今一度戻ってみることが必要ではないでしょうか。
 そのような意味合いをもって、来る8月25日の講座では、和歌の浦の万葉歌一首一首をていねいに読み返してみようと思います。
  たとえば柿本人麻呂は、妻を亡くした悲しみを玉津島の真砂に託して歌いました。
 
 玉津島磯の浦廻の真砂にもにほいて行かな妹も触れけむ                           (万葉集巻9 1799)
 (玉津島の磯の浦辺一面に広がる白浜、その浜の真砂に染まっていこう。妻もきっとこの砂に触れたのだろうから)

 かつて妻の触れたであろう真砂に、今自分も触れることによって、亡き妻への恋しさ、懐かしさを、わが身の肌で実感しようとしています。また人麻呂は黒牛潟(現在の海南市黒江周辺)でも次の歌を残しています。

 古に妹と我が見しぬばたまの黒牛潟を見ればさぶしも                             (万葉集巻9 1798)
 (その昔妻と二人でながめたこの黒牛潟を、今一人でながめると無性に寂しい)
 妻との思い出の地に立って喪失の悲しみを歌っています。

 時移って、天平2年(730)大伴旅人は赴任先の九州大宰府で、老妻を亡くし、独り都へ帰任する途中の鞆の浦(広島県福山市)で、次の歌を残しました。

 鞆の浦の磯のむろの木見むごとに相見し妹はわすらえめやも                          (万葉集巻3 447)

 人麻呂と旅人と、時も環境も身分も違えど、その悲しみを歌う心は同じです。そしてそれは現代の私たちの心にも真っ直ぐに飛び込んでくる、万葉びとの心と言えましょう。




本来は、会報に掲載するためにお願いしたのですが、こちらの不手際で、まだ発行できていません。

暑い日が続いていますが、ひと時涼しい部屋で、遥かな昔の人々の思いを感じてみませんか?





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【2013.08.20 Tuesday 23:30】 author : 和歌の浦万葉薪能の会
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忠重十番 2nd Season
当会で、毎年「狂言ワークショップ」を開いていただいている「志芸の会」を主宰する善竹忠重師の『忠重十番』というシリーズが、今年も開かれています。

『忠重十番 2nd Season』です。

忠重十番 チラシ

昨年、台詞に主眼を置いて好評を得た、狂言のシリーズ「忠重十番」の2年目です。

忠重十番 チラシ

一回目と二回目は、既に終了しています。

三回目は、今月30日(金)

今年の「狂言ワークショップ」でも演じていただいた『梟』も入っています。

四回目の9月20日(金)は、「狂言ワークショップ」では、3年前に演じていただいた『寝音曲』です。

場所は、少し遠いですが、神戸市立灘区民ホールです。

足を運んでみては如何でしょう。

最後の五回目は、大阪公演 11月2日(土) 大阪能楽会館です。

大曲「花子」の上演です。

今も昔も変わらない男の気持ちと女の嫉妬。

忠重師は、どういう男を見せてくれるでしょうか?




【2013.08.14 Wednesday 23:00】 author : 和歌の浦万葉薪能の会
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