和歌の浦の紀州東照宮の例大祭「和歌祭」が、5月12日(日)に開かれました。
今年が、391年目。
ただ和歌祭も大正時代には、資金面他で開催が困難になった時期もあったようですね。
11時30分の神輿おろしの前に山上で神事が行われます。
神官のお祓いを受け、皆で祭の無事を祈願します。
境内で、神輿の練習もしています。
11時30分、神官に続いて、御榊が石段を下りてきます。
どういうわけか市長の横に通されたので、近くで見えます(笑)
屈強な男たちが、威勢よく神輿を下してきます。
無事に石段を下りてきて、これから渡御行列の始まりです。
面被(百面)に登場する人たちの準備もできています。
百面の記念撮影です(笑)
子どもがこの面に脅かされて泣くと丈夫に育つと言われています。
渡御行列が、12時から東照宮を出発します。
奉行と打鉦(うちがね)神旗、鉾旗が先頭を行きます。
紀州藩の腰元が続きます。
伶人(れいじん)が舞楽を奉納しながら進みます。
巫女と左右の大臣が続きます。
御榊
御榊は、このあとに続く神輿の登場を前に、神と人の空間を隔てる役を担っているそうです。
いよいよ摺鉦(すりがね)や太鼓に導かれて神輿が登場します。
行列の途中でもあちこちで練ります。
元気のいい女性たちが担ぐ女子神輿。
馬に乗った宮司・神官も続きます。
暫く駐車場で展示されていた牛車(御所神輿)も出番です。
相撲行列 横綱の堂々の土俵入りです。
小学生による子ども連尺。踊りながら進行します。
餅搗踊 臼曳台では、子どもたちが踊りながら進みます。
面被(めんかぶり) 地元では百面と呼ばれています。
和歌祭草創の頃から続く演目です。
頭に載せている面は、当会での「めざめる百面」事業で補修されているものです。
県指定文化財になっています。桃山から江戸初期の面も含まれています。
今年は、少し参加者が少ないのか、例年より百面の登場が早い気がします。
舞姫 募集をした子どもたちが練習した踊りを披露します。
雑賀踊りの先頭を切って、傘鉾が登場します。
雑賀踊りは、鬼の面を被った忠棒と請棒 子どもたちの笹羅踊りと続きます。
行列が始まって時間が経ち、暑さも相俟って、少し草臥れ気味の武者行列。
母衣(ほろ)行列 後方から射かけてくる矢をくるくると回りながら防いだもの。
「ショモ、ショモ(所望)」と掛け声をかけながら左右に3回ずつ回ります。
体力的にかなりきつい種目です。
行列もここで一段落。場所を変えて、先回りをして、玉津島神社の鏡山から俯瞰してみようと考えました。
伶人や巫女、左右大臣の向うに神輿も見えてきます。
高いところから、混雑を離れて観るのもいいものです。
神輿と女子神輿、子ども神輿、そして御所神輿です。
神輿を担ぐ人たちは、まだまだ元気です。
威勢よき練り歩きます。
天候が心配されましたが、暑すぎるほどの天気に恵まれて、よい和歌祭でしたね。