名勝和歌の浦 妹背山三断橋修理現地説明会 |
2月24日(日)午後1時30分より、和歌の浦の妹背山三断橋修理現地説明会が開かれました。 寒い風の吹く日でしたが、70名の方が参加されていました。 県文化財センターの方や研究者の方からの報告に、熱心に耳を傾けていました。 傍らの干潟でも、カモメの集会が・・・ 三断橋は、17世紀中頃につくられた県内最古の石橋で、全長約40m、三つの橋で構成されています。 中央の橋は最も高く大きく、両端の橋は小さく低くなっています。 欄干、敷石、橋桁、橋脚は、何度か補修されていますが、橋の原型は、崩れることなく400年間継承されています。 その三断橋の修理が、昨年10月より実施され、今年度末で完成の予定です。 修理は、孕んだ石垣部分などを解体し、現状の石材を再利用して積み直し、橋脚や欄干など、破損した石材のみ入れ替えているそうです。 石は、一つ一つに番号をつけ、解体したあと、正確に本来の位置に石材を積み直し、必要な修理をします。 多宝塔内部の石室から出土した、経石の説明もありました。 徳川家康の33回忌に、側室であったお万の方が、息子の紀州藩初代藩主徳川頼宣とともに発願したものです。 皇族から、民衆に至るまで、多くの人々が参加し、15万個もの経石が納められています。 こんなに細かい字で書かれた経石もあります。 説明会のあと、「和歌の浦万葉薪能の会」の平成25年度総会がありました。 その報告は、また後日させていただきますが、その帰りに綺麗な夕陽に、思わず車を止めて撮影しました。 ふとした時に、いつもの場所でも、素敵な風景に出会えますね。 |
【2013.02.25 Monday 22:00】 author : 和歌の浦万葉薪能の会
|