暮も押し詰まってきました。
年賀状も書かないといけませんが、いつもの通り遅れています。
野村萬斎狂言会の演目も決まり、ポスターやチラシの準備も始めました。
前回の開催が好評だったためか、すでにあちこちから問い合わせをいただいています。
萩大名 撮影 政川慎治氏
棒縛り
「萩大名」と「棒縛り」というお馴染みの演目です。
2013年6月28日(金) 和歌山県民文化会館大ホール 午後6時開場 午後6時30分開演です。
すでにお知らせしているように、友の会会員の方から、チケットの販売を始めます。
1階指定席 大人 5,000円 小・中・高生 2,000円
2階自由席 大人 3,000円 小・中・高生 1,000円
3月15日から、受け付けます。 案内をお送りしますので、お待ちください。
一般の方には、4月25日(木)より、県民文化会館とローソンチケットを通じて販売します。
よろしくお願いします。
『萩大名』
近々都から帰国することになった田舎大名が、太郎冠者の案内で、とある庭園に萩の花見に出かける。風流物の亭主が、来客に必ず一首所望することを知っている太郎冠者は、「七重八重九重とこそ思ひしに 十重咲きいづる 萩の花かな」という聞き覚えの歌を大名に教えておく。見事な庭を楽しんだ後、いよいよ歌を詠むことになるが、大名は・・・。
実力はあっても風流に欠ける大名を風刺するだけでなく、無邪気で大らかな人物として描くところに狂言らしさのある作品です。のどかな風情が漂う舞台をごゆっくりとお楽しみください。
『棒縛り』
二人の家来が、留守番中に酒蔵の酒を盗み飲んでいると知った主人は、太郎冠者を棒に、次郎冠者を後ろ手に縛って出かけてしまう。それでも酒が飲みたい二人は知恵を絞り、縛られたまま酒を飲むことについに成功する。酔った二人が謡えや舞えやと大騒ぎしていると…。
自由の利かない手で酒蔵の戸を開けたり、舞を舞ったりと、遊び心に裏付けられた自由さがある作品です。観ているこちらも心楽しくなれる、狂言の代表作の一つです。