和歌祭は、紀州東照宮の例大祭の渡御の呼称です。
始まりは、江戸時代の元和8年(1622)ですので、390年の歴史があります。
かつては、陸上では、紀州の武勇を示すものや紀州人の心意気を表現した行列が、神輿に従い、海上では御関船(おせきふね)を浮かべて、陸海挙げてのお祭りでした。
現在は、御関船がなくなり、陸上での渡御だけになっています。
東照宮の108段の石段を下るところから、祭りは始まります。
まず、御榊と神官が石段を下ります。
重厚な神輿が、石段を下る様は、圧巻です。
この様子を撮影するため、多くの人が石段の下で待ち受けています。
東照宮を出たあと、渡御になり、まず片男波の御旅所を目指します。
今年は、その途中の和歌浦漁港で見物することにします。
奉行や神官に続き、摺鉦や太鼓に導かれて、神輿が練り歩きます。
子どもたちも、頑張っています。
子ども連尺。 小学生の演技です。踊りながら進行します。
餅搗踊(もちつきおどり)や雑賀踊(さいかおどり)の連が続々と通過します。
武者行列のあと、最も難しい種目の一つ、薙刀振が続きます。
四十八技の奥伝があるそうですが、ここでもその妙技を披露してくれます。
雌雄2体の獅子舞が行列を引き連れて進みます。
次は、当会が、「めざめる百面」事業で、制作、修理した百面を使った「面被」です。
小さい子が、この面に泣かされると健康に育つと言われています。
この面の多くは、県指定文化財です。
当会には、地元の人が多く、何人もの人が、この渡御に参加しています。
東照宮を出たのが、正午頃。
5か所で演舞を見せて、東照宮に戻るのが、4時過ぎになるでしょうか?
多くの観客が詰めかけていて、一日を楽しんでいました。